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【映画】ミッション8ミニッツ

『ミッション8ミニッツ』を映画の日に観てきたよ。

今回は完全にネタバレするので観てない人は読まないでいいです。
人生の楽しみが一つ減るだけですよ。
内容的には監督の前作『つきに囚われた男』と同じ感じです。
作品の評価もそれと同じ感じですね。
地味に良い・・・という持ち味ですね。
おすすめします。




以下ネタバレ



死んだ人間の脳には死ぬ前の8分間までの記憶が残っているらしい。
それを利用して列車爆破テロによって死亡した人間の脳から記憶を取り出し、その記憶を別の人間が再体験することによって爆破テロの犯人を捜しだそうというのがこの映画の中で行われるミッションの目的。

ただし、もう核心書きますけど、再体験するには何故か生身の人間では無理らしく、死んだ人間でしかもたぶん似たような死に方をした人しか出来ないそうです。
つまり、一度死んだ人間が別の死んだ人間の記憶の中の世界を再体験するということです。
で、軍の方はイラクで一度死んだ兵士をソウル体にしてこれが君のミッションだというわけです。
兵士の命が高いアメリカで国のために死んでいった兵士をこのような人権蹂躙する形で蘇生させるなんてことはまずありえないと思うんですけど、そこは仕方ないのでちゃんと目をつぶりましょう。

主人公は自分が死んだ人間ってことは知らされません。
それで律儀にミッションをこなそうとするもやはりどうしても核心に迫ってしまうんですよね。
自分が既に死んだ人間でもう生き返ることはできないということ、過去の記憶の中で誰かを助けても現実には意味がないこと。
自分が同じ目にあったらちょっと受け入れきれないですね。
記憶世界の中で恋仲になった乗客を助けても、外の現実にいる局長からは「君が救ったのは夢の中の人間だ、それは現実じゃない、私のいるところが現実なんだ!」とか言われるんですよ。
いや、お前も一応映画の中の人間だから!お前も現実じゃねーよ!って思ってしまうじゃないか。
そこが少し可笑しく少し意味深ですよね。
主人公が救った人間はフィクションの存在に過ぎず、これはただのゲームにしか過ぎない。
そんな虚構の虚構に感情移入してしまうのは何故でしょうか。


物語終盤、主人公はついに犯人の正体を暴き、現実側に報告する。
(犯人はすっごく適当なやつでした。さすがに世の中腐ってるって動機だけであそこまで大それたこと出来るやつなんてありえないですよね。)
現実世界でも作戦は成功し犯人を捕まえることに成功する。
作戦終了によって主人公は望んでいた死を手に入れるかと思いきや、人生最後の望みとして再び8分間の世界に向かう。
くだらない爆弾魔によって殺された恨みを晴らし、爆発から乗客を救い、8分間の恋人を救う。
ありえたかもしれない出来事をやり直し、主人公は満足する。
そこで8分が終わり全てが終了する。

・・・かと思った瞬間、物語は再び動き始める。

映画のナレーションは淡々と、「記憶復元装置には未知の可能性があったのだ」などと述べて映画は幕を閉じる。
途方もない終わり方だけど、この映画で起きた奇跡をグレッグ・イーガンの『宇宙消失』というSF小説で見かけたことがある。
可能性として存在する未来から最も良い状況を選択して都合よく観測するシステム。
ええ、書いてる自分も実際よくわかってないんだけど要は世界線の乗り換えってことですよ。
生存戦略しましょうか!


宇宙消失 (創元SF文庫)宇宙消失
(1999/08)
グレッグ イーガン




★★★☆


その他
・ループ系の作品といったらひぐらしとかスカイクロラとかまどか☆マギカとか浮かんでくるんですが、影響受けてるんでしょうか。
・主人公は明らかに死体の記憶に残されていた以上の情報を取得している。
・現実側にいる人間もその情報を元に捜査を行っている。
・そしてその捜査は成功する。
・つまりこのプロジェクトは当初から現実への強い干渉能力があったと推測できます。
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theme : 映画感想
genre : 映画

comment

Secret

★★★☆ですかぁ。

★★★☆ですかぁ。
自分的には★★★★★なので、うわ、低いなぁと思ってしまいます。
『ミッション:8ミニッツ』のプロットは『恋はデジャブ』から一番影響を受けていると思いますよ。
未見でしたら、是非♪

Re: ★★★☆ですかぁ。

このブログでは★★★からが傑作ですからね。
★★★★や★★★★★は安易に高得点つけないための戒めみたいなものとして機能してますね、実質的に(笑)
個人ブログでの評価はどうしても主観や知識で偏ってしまうのですが、わりと自分の主観を肯定的に使う方針でやることにしてます。
誰にとっても面白い映画を持ち上げても仕方がないので、一般的に評価は低くても一部で熱狂的に支持されるようなものの方が評価高めの傾向がありますね。

『ミッション8ミニッツ』はたしかにすごく面白いしいい作品だと思いますが、設定の微妙な甘さと既視感などから★★★☆ですね。
100点満点中なら96点ですね!


『恋はデジャヴ』は見てません。
近所においてあればそのうち見るかもしれません。

No title

むむむ?

『恋はデジャヴ』は、リフレインネタを思い切りパロったラブコメディでSF的要素は皆無だった気が。。。

『ミッション8』はタイムトラベルじゃないけど、ネタ的には『タイムアクセル』とか『リバース』とかそのへんの、繰り返すたびに複雑になっていくサスペンス映画の影響が強いんじゃないかな。

自由度が高くて面白かったっす。
記憶の中なのに、完全なる別世界になっているっていう設定は凄いと思う。

結果的にタイムパラドックスみたいになっちゃいましたけどねw

Re: No title

サスペンス映画からの影響ですか。
そういうループ系の映画ってあまり知らないですね。
自分の知識量じゃ全然二人に敵わないですねー。

個人的に『バタフライエフェクト』より断然面白く感じました。
というかそっちは全然覚えてないくらいですw
見所になる絵はミッション8の方が多かったと思います。

自由度が高いってのは確かですね。
ツイッターでフォローしてる方がオープンワールド型のゲームみたいだって指摘してました。

タイムパラドックスみたいな現象について
人によっては実際にタイムリープしたとか、記憶世界は8分間で終わらなかったとか解釈が出てきそうですね。
自分は量子力学的な現実への干渉能力ゲットで間違いないと思ってますけどね。
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Author:achi
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