スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【映画】タンタンの奇妙な冒険

無題


スティーブン・スピルバーグが久しぶりに監督した『タンタンの冒険』を観てきた。
せぷさんに前売り券をもらったので、どうせならと3Dで観てきた。(というかレイトショーは3Dしかやってなかった)

スピルバーグは本作で、世界中で大きな支持を得ている原作『タンタンの冒険』世界の再現、3Dアニメーションとして実写化、さらに3D映画として製作という、いくつもの挑戦に挑んだ。
その全てを満たし、原作ファンを納得させつつ、大胆なアレンジを加え、傑作に仕立て上げたスピルバーグは本当に素晴らしいエンターテイナーだ。

本作での3Dアニメーションは、半分アニメ、半分実写といった風にリアルでありながらアンリアルな感触を受ける。
タンタンやハドック船長はリアルな人物像を獲得しつつも一方で、ときに世界の物理法則を無視するかのような不自然な、かつ違和感のない動きをみせる。
まるで物語の躍動にあわせて勇気や冒険心が世界の壁を乗り越えていくような印象を与えるのだ。
ここに原作への忠実なリスペクトを感じた。

キャラクターがまるで物語に引っ張られていくかのような素晴らしい演出の冴える一方で、スピルバーグが独自にアレンジした要素もまた凄まじかった。
特に終盤のカーチェイスはすばらしい。
街中を駆け回るアクションはおそろしいほどの長回しで作られ一瞬も眼が離せない。
まるで物語の世界をシームレスに移動しつつ壮絶なアクションを繰り広げる大ヒットゲーム『アンチャーテッド』を観ているかのような感覚を覚える。
もともと『アンチャーテッド』は『インディジョーンズ』から受けた要素が色濃いのだが、それとは関係なくシネマティックな『アンチャーテッド』の娯楽性にスピルバーグも目を見張るところがあったのだろう。※
ともかく、このアクションのインパクトの強さからは、ゲームソフトが成し遂げた映像技術をさらに越えてやろうという印象さえ受ける。
そして極めつけの波止場での戦い。
まさかアレを使って戦うことになるとは思いもしなかった。
ハドックとサッカリンの姿はまるで大の大人が大きなおもちゃで遊んでいるようである。
例えは悪いかもしれないが、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部の承太郎とDIOの決戦は、日常的なアイテム(自動車、雑誌、ナイフ、磁石、道路標識、拳銃、ロードローラーなど)を本来の用途から外れた使い方をすることで人間と吸血鬼の対比(+スタンドの万能感)を効果的に生み出しているのだが、『タンタンの冒険』もまた日常的なものを本来意図しない方法で使用することで、どこまでもおもちゃの世界のように自由で冒険に満ちた物語の構築に一役買っているのではないか。
スピルバーグも最高のおもちゃを自由自在に遊べてさぞや楽しいだろうなと思う。

その他
・3D映画としては『アバター』を凌ぐほど効果的に3D効果が使われていた。
・殴り合いの決闘の後、酒を投げまくるアレって『ターミネーター2』ですよね?
・「スノーウィはタンタンの心を反映している」というツイートを見かけたが、だとしたら面白いと思った。
・例えば鍵じゃなくてサンドに口を伸ばそうとするスノーウィに、思うように動かない身体性の妙を感じた。

※(アメリカでは日本とは比にならないくらいビデオゲームが市民権を得ている)


★★★★★
(本作でスピルバーグは3Dアニメーションのレベルを何段階か革新した)
スポンサーサイト

theme : 映画感想
genre : 映画

comment

Secret

プロフィール

achi

Author:achi
プロメテア教

最新記事
カテゴリ
最新コメント
ブックマーク
カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
映画
1531位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
洋画
138位
アクセスランキングを見る>>
カウンター
月別アーカイブ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

おすすめ
ブクログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。