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恐怖のジブリ

スタジオジブリの映画は人間愛を基本に置いて、それを徹底することで多くの人に支持されているようです。
その徹底した人間愛は、場面によっては制作者さえ意図しなかった恐怖をもたらしています。
人間の力の及ばない場面においては、その過剰なまでの人情や明るさは反転し、画面に映る人外の存在すらおよばないすさまじい恐怖が横たわっているのです。
よく挙げられる『となりのトトロ・少女誘拐殺人事件説』、メイが迷子になってからの夕闇や六地蔵は完全に死の気配が漂っています。
近年では『ハウルの動く城』にて王宮の一室を照らす妖精たち。
『千と千尋の神隠し』はまるで借金のかたに水商売をしているような舞台。
まわりの世界はなぜか半透明人間ばかり。
そして最も過剰なのが『崖の上のポニョ』、これはもう死の気配を通り越して完全にあの世に逝ってしまっている。
案外まともじゃないかという『魔女の宅急便』においても、新しい街に着いたけれど住む場所がない、配達物を落としてしまいジジを身代わりにする、自転車で坂道の道路を全力で下るなど、現実的に考えれば不安を掻き立てられる要素がいっぱいでとても見ているのが辛い。
ポニョについては宮崎駿は「神経症の時代のために作った」と言っているそうですが、彼には確かに死の淵が見えていて、それを意識せずにはいられないのではと思ってやみません。
ビートたけしが最近になってまた死を意識しているので、年齢から考慮して駿もそろそろ…という感じが…。
(現にポニョを最後にするつもりだったらしいし)

ところで、ジブリ映画の中で私が一番戦慄を憶えたのは『天空の城ラピュタ』です。
竜の巣を越え、ラピュタに辿りつくパズーとシータ。
庭師のロボット兵が向かってきて二人を庭園に案内します。
広い庭園に深い池と、まるで天国のような美しさを讃えています。
二人が大樹の前に着きしみじみと何かを話した後、振り返るシータ。
そこには既に死んだロボット兵が!
と、私はここで驚きました。
じゃあ二人を案内したロボットは幽霊だったのか、と。
これが何百年もずっと誰かが訪ねてくるのをひたすら待ち続けたなれの果ての姿なのか、と。
そのあとすぐ庭師のロボットが出てきて違うことがわかるのですが、とてもぞっとするシーンです。
そこだけは何度見ても腑に落ちない。
崩壊後、天空に昇るラピュタを見て、やはりラピュタは死の世界ですよと思わずにはいられません。

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