
あっ これ(まんがの)GANTZで見たことあるっ!
と思わずうなる、ファンキーというか絶対にアホ、アホでマヌケ面のウィル・スミスを引っさげて久しぶりに帰ってきたMIBシリーズ。
昔の小学館の児童向け雑誌の『これが未来の乗り物だ!』特集に出てきそうなマヌケ面である。
ウィル・スミスって出演してる映画の役が基本的に全部軽薄だよね。
軽薄じゃない役もやってるのかもしれないけど軽いイメージが圧倒的に強い。
正直どの映画に出ててもウィル・スミスって役しかやってない。
しかしながらウィル・スミスさんはその軽薄さが最大の売りなんだよね。
ぶっちゃけアメリカ人はウィルスミスのリアクション芸を楽しんでる。
ナイスガイの黒人のウィルスミスが、何かの拍子に合衆国に追われたり、ゾンビに襲われたり、エイリアンに襲われたり、エイリアンを襲ったりしてチクショー!って言ってるのをみるのは楽しい。
その軽薄さ、ノリの軽さ、まったく知り合いじゃないのに親戚のおじさんの友達の仕事相手の兄弟とかにいそうだから困る。
『親近感』、ウィル・スミスを一言で表すならこの言葉がピタリとくるね。
そんな親近感の塊のようなウィルの相棒として、これまた親近感を絵で書いたようなトミー・リー・ジョーンズさんがいる。
彼は近年日本のCMによく出るから映画館に行っても意外性はそんなにないよね。
あっ またあのおじさんだ! と気づく子供たちの顔が目に浮かぶような親しみやすさである。
つまりこの二人の活躍する映画がどんな奴かってのは大体わかる。わからなくてもわかりやすさが備わってる。
わかりやすいってのは多くの人に知られるためには重要なことだ。
小難しい内容の映画だとわかってもらえないかもしれないけど、MIBシリーズは基本的に軽快ポップに出来てるのでバカでもわかる。
みんなが理解できるしそこそこ楽しいからヒットするし、これくらいバカやってる映画のほうが気楽に見て楽しめるという意味では、マイケル・ベイとかローランド・エメリッヒに望むものがここでも手に入ってラッキー☆でうれしいよね。
まあこのシリーズは正直MIB2あたりでテキトーさがインフレし過ぎて食傷気味になっていたんだけど、さすがに10年ぶりに帰ってきたもんだから、ああじゃあ観てみるかって気にもなったんだよね。
でまあ観て見たらやっぱり面白くて、しかも今回はわりと堅実に作ってきてて、トイストーリーとかバックトゥザフューチャーとかが一瞬頭をよぎるほど面白かったし泣かせにくるしで意表を突かれた楽しさがあった。
あと本編の半分以上はトミーリージョーンズさんじゃなくてジョシュブローリンさんがエージェントKなんだけど、正直言ってどっちも無愛想で親近感はねーなwww
評
★★★
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theme : 映画感想
genre : 映画