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【アメコミ】ラバーズ&マッドメン

バットマン:ラバーズ&マッドメンバットマン:ラバーズ&マッドメン
(2011/03/23)
マイケル・グリーン(作)、デニス・コーワン、ジョン・フロイド(画) 他



少し前に紹介したラバーズ&マッドメンの感想。
ジョーカーの誕生話として、またバットマンとの邂逅として、決して傑作とは言い辛い本作についてもう少し書いておこうと思う。

この作品ではジョーカーはジョーカーになる以前、ジャックと言う名の犯罪者だった。正確にはただの犯罪者ではなく、大抵の犯罪を人並み以上にずば抜けて器用にこなせるチンピラだった。
ジャックは無軌道に犯罪を重ねてきたがどれもこれも簡単過ぎて生きる気力を失いかけていた。しかしバットマンという正義に執着するコスプレ男に出会ったことで全てが変わる。
そんなアホみたいなことしてる奴がいるなら俺は徹底的にそいつと戦ってみよう、といった思考(既に一部頭がおかしいので実際にそう考えたのかは不明)からバットマンに対し徹底的な反逆を企てる。

自分がラバーズ&マッドメンに否定的なのは本作のバットマンの正義への執着の在り方が受け入れられない点にある。
本作でバットマンは自らに課したルールを何度か破り、その行動が裏目に出たために多くの犠牲者を生む破目になる。

まず、ジャックに偶然そこにいた(ブルースにとっての)恋人を人質に取られたとき、バットマンは思わずそこにあった銃をジャックの握る銃に向けて撃ってしまう。ジャックはナイフで恋人の腹を刺し逃亡、恋人は回復後バットマンを人質に向け銃を撃つ狂人と認識するようになる。
勝手ながら自分がこれまでバットマンに抱いていたイメージの一つとして決して銃を使わないというのがあった。それは決して人を殺さないという更に上位のルールを守る為でもあり、また過去にブルースが両親を殺害された道具が銃であったことにも由来するのだとみていた。バットマンが過去作品の中で銃を局面によって使っていたのなら無知なことを言って申し訳ないが。そこまで正義の遂行に執着心を燃やしていたバットマンがあっさり銃を使うというのは明らかに彼のヒーロー性を引き下げるものであって、自分の解釈するバットマン像とは相容れないものだった。

そして最大の掟破りが、ジャックを危険視したバットマンが彼を殺害することを決断するというもの。しかも彼自身がやるのでなく、街の犯罪者に委託するというなんとも情けないもの。この結果、ジャックは廃液(?)に落ち、晴れて顔が白くて髪緑のジョーカーへと変貌。以前にも増して凶暴になったジョーカーは方々で人を虐殺を開始。バットマンがルールを破ったために払う代償はあまりにも大きい。現時点での犠牲者のみならず、今後延々と続く両者の戦いに巻き込まれるであろう犠牲者のことを考えると、このバットマンはあまりにも罪が重い。

最後に一度だけジョーカーを見捨て、葬るチャンスが残っていたのに、ここで初めてルールを破り代償を払ったことを思い出し、結局はジョーカーを救ってしまう。もはやルールを守ることと破ることが等価値になるまでにバットマンの品格が落ちている(落ちるといえばジョーカーとともにバットマンも落ちているのは演出としては正しいかもしれない)。
晴れてウェイン財閥の力によって建設されたアーカムに、ジョーカー(囚人第一号)は収監され、バットマンは今後のことを思い悩んで物語は幕を閉じる。

というわけでバットマンを徹底的に貶める本作は後味の悪さも一塩あり、多くのバットマン像の中では受け入れがたい作品ということが再確認できた。
一応本作はシェイクスピア劇を題材にしていると解説にあったが、それでもバットマン解釈としてはあまり釈然としない本作を評価は出来ない。

ジャック
バットマンに会うまで自分が何をしたいのか分からない無気力な人間だったというジョーカー。
生きがいを見つけることが出来たので人生を心から楽しめるようになったらしい。よかったね!
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まとめ【【アメコミ】ラバーズ】

バットマン:ラバーズ&マッドメン(2011/03/23)マイケル・グリーン(作)、デニス・コーワン、ジョン・フロ

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