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【映画】アフターアース

で、アフターアースである。

今回のシャマラン映画は今までの流れとは大きく乖離するものだった。
というのはこれまでのシャマラン映画はほぼ完全にシャマラン脚本によるものだったのだが、今回はウィルスミスが企画してストーリーを持ち込んだというのだから大変だ。
なにしろウィルスミスは自己主張の強い俳優だ。あの『ジャンゴ繋がれざる者』でさえ主人公じゃないからという理由でジャンゴ役を降りるくらいなのだから、そうやって自分で自分を演出していこうと考える押しの強いウィルスミスを相手にしては、これまた映画内に密かに登場し続けていたシャマランも己の自己主張を抑えざるをえない状況になっていたんじゃないかと思う。

シャマランは爆発的大ヒットを記録した『シックスセンス』以降、シャマランマジックの応用を重ねた挙句、作品評価は落ち続け、『エアベンダー』では『SW:EP3』ほどの予算を掛けながらも最低映画と世間的に侮蔑されるという不遇に陥っている。
憶測ではあるがシャマランは監督としてはかなり厳しい位置に立たされているのではないだろうか。
だから今回ウィルスミスがシャマランに監督を頼んだのはシャマラン的にはうれしいチャンスと言えるわけで、ほぼいつも賛否両論(否が多め)のシャマランマジックを最低限度に抑えつつ、ウィルスミス&制作会社の意向をほぼ全面的に支持する形で映画を撮ったのではないかと思えるのだ。

実際にシャマランマジック的見せ場は限られており、冒頭のナレーション、ウィルスミスの幽霊化が際立ってしまう。
だから今回のアフターアースはシャマランマジックへの期待で観に行くのではなく、シャマランがウィルスミス親子に向けて誠実に仕事をしたという意味で、『オブリビオン』でのトムクルーズのように、今その俳優がどういう立ち位置にあるかで観に行くほうが視点が定かになると思う。

では結局今回のシャマランは何だったのって話だが、これはウィル・スミスが持ち込んだテーマが家族関係、親子関係、過去の悲劇と現在の危機、などとシャマランが得意とする題材に正しく合致していることに注目したい。
シャマランマジックを重点的に見れば本作は抑え目ではある。地味といってもいい。
しかし、シャマランテーマを受け継いだものとして見るならば、確かに正統性のある映画となっているし、ウィル・スミス親子の映画としては(ウィルスミス本人のあまり深く考え過ぎない軽いキャラからしても)その愚直さは確かにウィルスミスらしいと言えるものだった。


ただ肝心なのはこの映画が売れるのかどうか?という一点に尽きる。


★★
良い映画です。(地味だけど)


その他
個人的な要望だけど、地球探検ではもっと多様性に富んだ環境を見せて欲しかった。
危険だけど『人間を殺す為に進化した地球』というキャッチコピーが詐欺になっている。
それと冒頭幽霊化の見せ場の印象が強いために、それ以降が弱い。
終盤にもっと怒涛のシャマランマジック殺戮シーンを演出してほしいと思った。
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theme : 映画感想
genre : 映画

comment

Secret

さすが

この前の記事のシャマラン考察も含めて、アチ殿のシャマランへの理解の深さに感服いたします。

やはりシャマランにはテーマに対する誠実さ・率直さがあり、それこそがシャマラン作品の魅力であるわけですね。

B級の題材に対して、AだBだという概念は彼にはないのです。

というよりも、目の前の題材そのものが、彼にとってS級であり「いまそこにある危機」なのですね。

『アフターアース』、ウィル・スミス色にばかり目が行きがちですが、シャマランらしいなと思ったのは、やはりフツーに考えるとこの作品もただのホラー映画なんですよね。

エイリアンとそんな変わらない。

なのに、完全に「親子の絆+SFアドベンチャー」にしてしまっている(表向き)ところが凄いなと。

このへんの煙に巻く感じがシャマランの真骨頂。

また、過去のエピソードがことごとく嘘くさいとことかも異様で恐ろしかったですw

お?

お?『アフター・アース』レビューを書かれましたか。笑。

自分はシャマランがウィル・スミスのリクエストによく応じてると感心しました。
でも世間的な評判はイマイチで自分が前週に観た『オブリビオン』の方がSF大作として評価されてるみたいですね。
自分は『オブリビオン』の方がパッとしないと思いましたけどね。。。

デヴォン殿
あざます。

シャマランはよく考えてますよね。
たしかサインのメイキングで、僕にとってむしろ親近感がわくのは古いB級映画のキャラクターだ~みたいなことを言ってたんですよ。
だから真新しい映画なのにどこかヘンテコな、妙な映画になってしまう。
世間的にウケてないのが心底残念ですが…。

そうそう書き忘れてましたが、ホラーと言えば今まで(特にハプニングで)描いてきた恐怖の概念が今回更なる境地に達してますね。
恐怖は自分の頭にある幻影だ、と。
で、自分の方が幽霊になっちゃうんですからね。

過去エピソードは叙述トリックをも期待させる嘘くささでしたね(笑)

せぷさん


アフターアースは地味だったのが不味かったんだと思いますよ。
ファン的にも惜しいと思いますし。
話自体は良いんですけどね。

オブリビオンは途中までは期待が膨らむんですけど、以降は萎んでいくんですよね。
なんだかどこかで見たようなネタが核心部分にあるのも残念です。
敵が何だったかはわからないにしろ、いまいち印象に残らないですね。
とりあえず敵の残虐性を付加するべきでしょう。
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プロメテア教

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