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【映画】君の名は。

「君の名は。」を観た。

恋愛映画に興味ない。わけでもないけどあんまり関心高くない。
なにしろアクションの当事者と観客としての自分の距離が遠い。
スクリーン上ではイケメンと可愛い女の子があーだこーだやってそのうち浮気とか裏切りとか事故や病気にかかったりして最悪の場合死んだりもするんだけど、基本的にすっごく他人事過ぎて共感できない。なんにしろそれが恋愛映画(=ほとんどの場合デートムービー)だから。しょうがない。デートで観なくては意味がない。
じゃあ「君の名は。」も同じかな??と思って観に行ったら全然そんなことはなく、普通にというかめちゃくちゃ面白かったのでした。

その理由を適当に三つ挙げる。
1.アニメだから
2.優れた作品(新海誠監督作品)だから
3.他人事と思わせない距離感を演出するから

1
アニメであること。
実写ではキャラクターよりも俳優として見てしまう。売れているとなお。最初から創作されたキャラクターだから入りやすい。
アニメだからこそのロケーション。現実に有り得ない風景、色彩、地形と空の広がり、視覚的に超気持ちいい。実写だと出来ない。アニメじゃないと無理。

2
売れる要素放り込んだというだけでは到底作れない。ポップであることそのものは否定されるべきではないし、監督の過去作の集大成という点でも作家性をまるで否定できない。
全てにおいてクオリティ高いです。はい。

3
恋愛映画は主要な登場人物二人を中心にあまり広がりを見せず完結しやすいのだけど、本作では精神の入れ替わりを通してお互いの人間を取り巻く生活環境や人間関係といった社会の広がりが見えてくるので、非常に細かいところから好奇心と共感を積み重ねている。例えばド田舎の「日照時間が短い」という切実な問題は多くの田舎住みに共感を生んだと思う。
身体が入れ替わるとその人が本来当たり前に送っていたはずの生活に合わせて適応しなければならず、否が応でもお互いを意識してハラハラドキドキの毎日を生きていくことになる。
初めは夢の中で起きたことという些細な変化に気づくことから始まって、身体の違和感から、衣服、家族、食事、通学、友人、文化まで、当たり前のはずの世界がまるで違う異世界に変わったような冒険すら感じさせる。
そしてついに入れ替わっていることに気づいてからの唐突な前前前世がドドン!と流れるオープニングクレジット。
完全に心を持っていかれる気持ちのよさ。
二人のキャラクターが観ている側にとって遠くない位置に入ってきて、そのテンションを維持したまま物語が最後までずっと進行し続ける。だから彼らにとっての記憶の喪失や失ったものを取り戻したいという切実な思いがリアルに訴えかけてくる。
時に人間関係の穴を補完しあったり、お互いの知らない土地を巡ったり、時には二人が隠していることを観る側はある種ののぞき見趣味のような形で知らされる。それもかなりの至近距離で。
誰かを特別視することとか喪失による絶望観がどういったものかとかをこの作品では物凄くわかりやすく追体験できるわけ。
善意に満ち溢れた世界観というか人間観という点ではリアルではないかもしれないが、むしろ人としてはこの在り方が絶対正しいって言ってしまえるくらいには信じられる/信じたい映画。

評:100点

でもまさか全世界で大好評とは思わなかったなあ。
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