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【映画】フレイルティー 妄執

『フレイルティー 妄執』をDVDで鑑賞。ネタバレあり。



あらすじ(wikipediaより)
ゴッドハンド(神の手)と呼ばれる連続殺人犯の捜査をしているドイル捜査官のもとにフェントン・ミークスという男が現れ、真犯人を知っていると告げる。その犯人は自分の弟だと告げ、その弟が「周りに悪魔がいる」と謎の言葉を残して自殺をしたという。ドイル捜査官は彼のいう事を信じないがフェントンはさらに話を続け、幼少時代の父の話を続ける……。



三人家族の父がいきなり神の啓示を受けたので悪魔を殺す、なんて言い出して幼い兄弟は父に従うも父が連れてきたのは近所の普通の人間で、頭の狂った父の殺しに付き合わされる羽目になってしまったのだ…というお話し。

作風はM・ナイト・シャマランの映画に近く、中盤でハラハラさせてラストの逆転で魅せる。
だからラストに引っ張っていくための途中の回想シーンが重要になるだろう。
回想では、父は本当に狂っていたのかが疑問として上がってくるんだけど、傍から見ている分にはとても精神異常者にしか見えないのがミスリードを誘う。
父親役のビル・パクストンが真面目に神への信仰を強めれば強めるほど、神の姿が見えない我々からは彼の異常さが強調されて見えてくる。

で、まあその辺の演技とかは面白かったりしたんだけど作品としてはちょっと疑問に思うところがあった。
まず、ラストで唐突に神の存在が事実になるにはあまりに手順を踏んで無さ過ぎじゃないかと。
そこでいきなり悪魔が見えたと知らされても、それだけでは単なる斧やパイプを神器にする神のセンスの悪さが拭えるわけじゃない。
一瞬だけ天使が視聴者にも見えるシーンがあるが、それも天使というには極めて不細工な造形でミスリードを誘うんだけど、それはいっそ見せないほうがよかった。
要は物語が主張する神が神というにはあまりに次元の低い存在であることに問題がある。
兄弟のうち兄が悪魔などと言われても、彼は人間としての道徳に従って行動した極めてまともな人間なので、傍からみれば悪魔なのは殺人教唆する神のほうである。
だから肝心なのは神と名乗っている者は実際は神なんじゃなく神を名乗る悪魔であって、家族を不幸に至らしめたのは神を名乗る悪魔が地獄の人口を増やすために罪人を葬る処刑人が欲しかったというのが正しい見方だろう。

もし本当の神の所業としたいのであれば、農具や工具なんかを神の武器にした理由の明示、ただの平凡な三人家族を神の手先にした理由の明示(神と悪魔の水面下の戦いが云々だったみたいな説明)、人間として極めてまともだった兄が後に神の手を名乗って殺人鬼になる過程、などが必要になってくるだろう。
M・ナイト・シャマランはけっこうその辺の過程は丁寧にやっていると思う。

あとは見せ方にもう一つ工夫があればよかった。
ラストシーンではそれまで画面に映っていた弟の顔が人々の記憶から消されるけど、見ている側にはほとんど機能していないのでは。
常に画面の別のものに注意を引きつけて刑事と弟をひたすら曖昧な見せ方をするなどの工夫があれば、神の所業がいま一つリアリティを増したのではないかと思う。
その意味でも天使は見せるべきではなかった。


その他
・子供に殺人教唆とか死体遺棄とかけっこうきわどいシーンにインパクトがあったり
・第1回監督としてはすごい出来


評(星5満点)
★★☆
(世にも奇妙な物語的な面白さ)


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comment

Secret

1 ■結構な、、、

結構な酷評ですね。笑。
でも知り合いから紹介されたからといって、その作品に対して評価が甘くなるようではいけません。
achiさんはやっぱりこうでなくっちゃ!!

ともあれ、これで準備も整いました。
コミュの方もぼちぼち真面目に運営に取り組まないといけませんね!(遅いよ)

ps.『タンク・ガール』、地元のツタヤで探したんですけど、やっぱり在庫がないっぽいです。
ま、こういったことは気長にやらないとね。

2 ■いやー

酷評といっても見る分には楽しめましたよ。
勉強にもなりましたしその意味では単純に楽しい映画よりも面白かったです。
話自体は面白いので惜しい作品だとは思いますね。

>コミュの方もぼちぼち真面目に運営に取り組まないといけませんね!
方針をたててがんばっていきましょう!

『タンクガール』調べてみるとVHSでもほとんど出回っていないようです。
かろうじてYOUTUBEにあがってはいますが。
まあ見どころがナオミワッツと戦車で缶ビール発射くらいしかないしょうもなさなのですが…(笑)
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achi

Author:achi
プロメテア教

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