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【映画】ラブリーボーン

ピーター・ジャクソン監督、『ラブリーボーン』をBDで鑑賞。

学校の帰り道にある男に殺された少女が天国とこの世の狭間で、家族や殺害した犯人の人生を見届ける話。

この映画は全体的に中途半端であまり良いとは思えなかった。
はっきり言えば、何をしたいのかさっぱりわからなかった。
最近色んな映画を酷評して回っているので気が引けるけど、『ラブリーボーン』はそこそこ期待していただけに残念。

『ラブリーボーン』はかなり中途半端な映画だ。
この映画全体をとりまく世界観、世界設定がかなりいい加減に作られているように見える。
制作者の意図はよくわからないが、犯罪被害者遺族を慰めるつもりがあるのだとしたらかなり弱い映画だと思う。
まず少女の死後の世界はあまりに都合が良すぎる。
次から次に背景が変わり少女の思い通りに動かすこともできる一方、唐突に死体が浮かんだり犯人の姿がフラッシュバックで現れたりする。
少女の精神世界と言ってしまえばそれでいいのかもしれないけど、それにしては現実への干渉やCGに頼った映像の弱さに秩序の無さを感じてしまう。

この映画の宗教観はわからないが、天国がある以上は映画の視点と同じく神も当然存在するのだろう。
つまりこの映画は神の視点で進むわけなんだけど、自分はそこにちょっと疑問を感じた。
ま例えば神(の視点)は主人公の少女の経過をずっと生温かく見守っているわけだけど、この神はただ見守るだけの役立たずの神なんだよね。
役立たずはいいとして、肝心の少女が殺されるシーンから目を逸らしているってのはどうなのかなと。
少女が理不尽な暴力に一番怒りを感じる最も肝心な場面じゃなかったのかと。
でもってこの神はラストでは氷のつららを使って犯人を転落死させるわけだけど、それってあまりに勝手過ぎないだろうか。
仮に手を下してないとしても、悪いことは見過ごすけど天国だけは用意しましたなんて言う神なんかとても信用できない。
みんなどうせ死ぬからオールオッケーなんて現実逃避も甚だしい。
その後少女の家族に犯人の死が知らされるという描写もないのはどうなのか。
家族としては離散した家族の心が一致すればそれで良いのか。
少女の魂が救われようが家族を失った感情にリンクさせられる側からすれば、死体を見つけないのはかなり不快だ。
これでは前半で少女が父親の愛情と犯人探しへの執着心の強さを語ってた意味がない。

その他おかしい点
・犯人の家に部活のランニング中に忍び込む大胆さ
・枯れたバラや生きてる人間の体を借りる少女の能力の幅の広さ
・他人の体でキスを強要する少女とそれに応じる男の無鉄砲さ
・霊感があるおかげでキスの3Pに巻き込まれた女
・罠づくりや金庫処分など犯人の無駄な努力
・特に伏線にもならない趣味の写真撮影

サスペンスとしては盛り上がらないし、ファンタジーとしては雑すぎる世界観、犯罪被害者遺族を慰めるようなドラマとしては真剣さに欠けている。


★☆
(ピーター・ジャクソンは感情を丁寧に書き過ぎないほうが楽しいと思う)
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