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借りぐらしのアリエッティは死神の物語である

『借りぐらしのアリエッティ』を映画館で鑑賞。

噂に聞いた通り、スタジオジブリの最新作はとても素直に見ることのできない意味不明な作品だった。
その原因はおおかた脚本の意味不明さにあるのだろう。
つまりは宮崎駿が悪いってことだけど。

物語序盤はわりと楽しめた。
面白い場所を絵にしてるなーなんて思ったり、小人の使う道具が面白かったり、とにかく美術だけはすごい。
若干の物理法則を無視したような気がしたのはまあ置いといて、わずかでも期待できるものがあったのは確か。
秘密基地のような家の壁の内部はなかなか面白い作りになっていて妄想を膨らまされる。

しかし、ティッシュの名前みたいなアリエッティがティッシュネタを披露するあたりから物語は完全に理解を越えたところにすっ飛んで行く。
ティッシュを引っ張る直後に人間の男の子に見つかるわけだけど、何をどう考えても見つかったのはアリエッティのせいじゃない。
ティッシュ箱に先に乗っていた父親はいったい何を考えていたのか。
そもそも見つかりやすい赤の服で出かけさせたのも怪しくはないか。
わざとアリエッティを見つからせるために誘ったのか。
そしてなぜ落ちこむアリエッティ。

ほぼわざと見つかりに行ったくせに食卓の席で両親はマジギレ。
『引っ越し先を探す必要があるかもしれない』、『人間に見つかるなんてぇぇぇ』など。
どう考えてもアリエッティを貶めるための『終戦に気づかず潜伏していた日本兵』コントをやっているようにしか見えない。
アリエッティもそれをマジに受け取っちゃうから両親ももう後には引き返せなくなっちゃう。
結果、代償として父は足を怪我、母は家政婦に捕まってしまうのだ。

よくよく考えてみればアリエッティの両親は本当の両親かどうかも怪しい。
数が少ないはずの小人にしては三人の核家族で暮らしていていいのか。
アリエッティは両親の歳の取り方から考えて本当に実の娘なのだろうか、大いに疑問である。

アリエッティが少年に体面するシーンはいよいよもって理解不能である。
あの場所の光の差し方といい、この世のものとはとても思えない。
少年は何を言い出すかと思えば開口一番

『君たちは滅びゆく種族なんだよwww』


バカにしてんのかこの野郎!マジアリエナイッティ!
とでも言いたくなる意味不明さ。
いよいよもってどこにいこうとしているのかわからない。

とそこに現れる家政婦の影。
家政婦は独自の勘でもって小人(アリエッティの母)を見つけ出してしまうのであった。
ここからさらにヤバいのは、まるでこれはこの家政婦のアイドル映画だよんって感じで完全に家政婦に焦点が移ってしまうことだ。
ふすまを開ける家政婦、映し出されるガニ股とケツ、終始ニタニタした顔の家政婦、少年の部屋のカギを締め暗躍する家政婦、捕まえた小人を瓶に入れる家政婦、清掃屋を呼ぶ家政婦、少年に詰め寄る家政婦、慌てふためきタコ踊りを踊る家政婦、ヘナヘナと座りこむ家政婦…全ての登場キャラクターの中でも明らかに表情や動きの気合いの入り方が一線を画している。
そしてこのシーンは事実上のクライマックスとなっていて、少年&アリエッティVS家政婦のサスペンスといえば聞こえはいいが、死ぬほど地味すぎて家政婦の不快感しか残らなかった。
ちくしょう、俺は家政婦見に来たんじゃねーぞ!

当初小人の視点で語られた物語は、ティッシュコントの先からはふつうの人間目線の視点に変わり、時には小人の視点と人間の視点の違いがわからなくなってしまったりと、終盤に近付くにつれてわけがわからなくなってしまう。

とここで私は重大なことに気づいてしまった。
アリエッティには一人、役どころがまったく意味不明なキャラクターがいるではないか。
それはスピラーという野生で他の仲間と暮らす小人である。

seihonnnoさんのブログ-スピラー

重要なのはその声優、藤原竜也である。
藤原竜也といえば映画版DEATHNOTEで有名な俳優である。
デスノートを使って様々な人間を死に至らしめてきた彼を起用した意図とは、彼の演じるスピラーがズバリ死神だからである。
後半からあまり姿を見せなくなった父親はすでに足を痛めたなどと言っていた時点で死んでいたに違いない。
そしてラスト、アリエッティたちはスピラーによってどこに連れて行かれるのかといえば当然三途の川なのである。
スピラーが言っていた仲間たちとはつまり、すでにこの世にはいない死者たちのことなのである。
ここまでくればもうこの物語はわかったも同然だ。
この世のものとは思えない不自然な庭や少年の台詞などを考慮するにあれはあの世とこの世の境目なのだ。
『借りぐらしのアリエッティ』とは今世を借りて住む人々、つまり宮崎駿版『ラブリーボーン』なのである。




(いみがわからん)

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comment

Secret

1 ■今頃になって、、、

今頃になって『借りぐらしのアリエッティ』を観に行かれたのですね。
何かしら、心境の変化でもあったのでしょうか?

あ、でも書かれている内容は一々納得するものばかりでしたよ。
本来一人の少女の成長物語でないといけないはずなので、父親ではなく、アリエッティ自身が何かしらミスを犯さないといけないですよね。

スピラーの存在に関してもまったく同意見です。
ただ、一応フォローしておくと実写版ではスピラーの存在は不可欠で、彼は大活躍するのですよ。
ってアニメのフォローじゃないですけどね。笑。

2 ■Re:今頃になって、、、

>せぷさん
コメントありがとうございます。

この日一番の目的は『十三人の刺客』でした。
最近あまりシネコンで観てないので2本観ようと思ったのです。
『悪人』と『アリエッティ』のどちらにしようか考えましたが、『悪人』は観る前から否定的な感情しかなく、どちらかといえばなんだかんだで今年の話題作『アリエッティ』がいいかななんて思ったのです。

国民的アニメと称されるジブリ作品が子どもにうける作品を作ろうとする一方で、作品そのものは完全におぞましい方向にすっ飛んで行ってるので逆に見逃せなくなりましたね~。

あのシーンの父親の行動は本当にコントとてしか理解できないですよね。

>スピラーの存在
本来活躍するキャラクターでしたか。
ほとんど喋らないのに藤原竜也を起用するあたり、今回は本当に死神役でしかなかったですね!
新人監督と権威ある人の手にかかると、こうも物語の意味が変わってくるのですね。
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Author:achi
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